マガジン

潮トマト

濃厚な甘みの大分県 真那井(まない)の潮トマト *台風被害からの試行錯誤*

ほとんどが近隣で売り切れる、とびきり美味しい「潮トマト」!

大分県日出町でとびきり美味しいフルーツトマトを育てている真那井トマト農園生産組合さん。こちらで育つトマトは、しっかりとした果肉に濃い甘みと香り、そして甘みを際立たせる少しの塩味が特徴です。

収穫されたトマトのうち糖度8以上は「トマ王 潮」のブランドで高値販売されています。市場での人気が高く、収穫量の約7割を農場内の直売所で売り上げるそうで、ほとんどが近隣で消費されて遠方には流通していないとても貴重なトマトとなっています。

この潮トマトの美味しさのヒミツは、トマトに与える水を海水にしたこと。そのことで濃厚な旨味を持つ美味しいトマトに育つということです。

がしかし、これは言葉で言うほど簡単なことではありません。

海水の塩分はほとんどの植物に害を与えるからです。

 

農園の佐藤さんの「海水を与えて育てる」という発想のきっかけになった出来事がありました。それはある年の台風です。

海の近くにあるこの農園に、溢れた海水が浸水しトマトのハウスも倒壊してしまったそうです。大変な被害にあった訳ですが、わずかながら生き残ったその年のトマトは、今までにないくらいの濃厚な甘みと旨味があったそうです。

佐藤さんは驚き、その年から「潮トマト」を育てるための試行錯誤が始まりました。

トマトに与える水の、最適バランスを見つける

 

佐藤さんは、「潮トマトを育てるには、バランスがとても大事」と言われます。

水やりの量とタイミング、海水を何割くらい混ぜるのか、土に残る塩分量など。

すべてのバランスを考えながら日々トマトを観察し育てています。

 

初めての栽培方法だったので、最初は上手くいかず、塩分が多すぎて枯らしてしまう年もあったそうです。

そして試行錯誤の末、完璧と思えるバランスを見つけたとき、ここにしかない特別なトマトが出来上がっていました。

門外不出のこの方法で育てた潮トマトは、通常のトマトよりも小ぶりですが、しっかりとした果肉と糖度の高さ、旨味の凝縮感が際立っています。しかも鮮度がかなり長持ちするので、遠方への流通にも全く心配がありません。

弊社のスタッフにもファンが多く、毎年この時期になると皆で楽しませていただいています。

 

トマトを植物そのものとして、いかに健康に育てるか。

弊社の漢方有機農材を長年ご使用いただいていて、トマトの健康増進と栄養吸収力アップに力を発揮しています。

アルムの漢方活性材たちは、初期育成からの抜群の根張りと、長期にわたる樹勢の維持を得意としています。潮トマトに必要なのは、絶妙な潮水バランスとそれを十分に吸収できる植物自身の体力です。

植物が成長しておいしい作物を実らせてくれるかどうか、それは養分を実に送るための軸の太さに現われます。

アルム農材を使って分かる違いは樹勢の強さです。その旺盛な状態は軸の太さにまず差が出ます。地味なので気づかないこともある部分ですが、栽培技術の高い生産者の方は、そんな所をよく観察しながら作物を育てています。

 

 

昨年は、人気TV番組の「男子ご飯」の栗原心平さんも真那井トマト農園を訪れ、ご自身のオンラインショップ「はれのひマルシェ」でも紹介されています。

友人知人にプレゼントすると、皆さん一様に感動される逸品です。

そのままサラダにするのが一番ですが、モッツアレラチーズと合わせるカプレーゼも、一般のトマトを使った時とは次元の違う美味しさです。

関連記事一覧