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儲かる農業

儲かる有機JAS認証のために、農家が本当に考えるべきこと 【取得後の販路確立と安定供給のリアルな戦略】

「有機野菜、売れない」
「JAS取ったのに値段が上がらない」

検索窓にそう打ち込んだことはありませんか?

有機栽培への転換を決意して、手間もコストもかけてJAS認証を取得した。なのに、売り先が定まらない。値段を上げようとしても「もう少し安くなりませんか」と言われてしまう。

そんな壁にぶつかっている農家さんが、実はとても多いのです。

有機JASは「取得」がゴールではない

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「有機JAS、取ったけどあんまり値段に反映されないんだよね」という声、あちこちで聞きます。

あれだけ手間とコストをかけて取得しても、市場に出せば普通の野菜と同じ棚に並んでしまう。それはもったいないですよね。でも少しずつ、確実に変わってきています。

消費者は「なぜそれを買うか」を重視し始めている

スーパーで買い物をする人たちの意識が、ここ数年でじわじわ変わっています。

特に子育て中のお父さんお母さんや、健康に気を使うようになってきたシニアの方たちは、「なんとなく安いから」ではなく「これじゃないとダメ」という選び方をするようになっています。

有機JASのマークは、その「理由」を黙って伝えてくれる、とても強いメッセージです。でも、有機JASを取ったことはゴールではありません。むしろ、ここからが本番です。

儲かる有機JAS認証の絶対条件は「安定供給」

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有機農産物を小売業者に継続して扱ってもらうために、何が一番大切か。価格も大事ですが、じつはそれ以上に重要なのが「数量の安定確保」です。

小売業者の立場で考えてみてください。いくら品質が良くても、「今週はある、来週はない」では棚に並べ続けられません。消費者にとっても、「先週買えたのに今日はない」という経験が続くと、その売り場自体への信頼が薄れてしまいます。

逆に、いつ行っても同じ棚に同じ商品が並んでいるという安心感が、リピーターをつくっていきます。小売業者が有機農産物の取り扱いを続けてくれる一番の理由は、実はここにあります。

小規模農家こそ、仲間と組むことを考えてほしい

「安定供給といっても、うちは小規模だから無理だ」と思った方、ちょっと待ってください。一軒では難しくても、近隣の5〜6戸で組織をつくれば、話は変わってきます。

品目・栽培時期・価格をあらかじめ仲間と合わせておいて、まとめて小売業者や物流業者に提案する。こうすることで、一定期間・一定量の供給が約束できるようになります。小売業者にとっては棚の計画が立てやすくなり、消費者には「あの有機野菜、今週もある」という安心感が生まれます。これは、中・大規模の有機農家が持っている供給力と、同じ力を持つことができるということです。規模が小さくても、組織として動けば十分に勝負できます。地域での有機農業の底辺を広げることにもつながり、産地としてのブランド力も高まっていきます。

見落とされがちな「資材の適合確認」

有機JASを名乗るには、使う資材もすべて適合品でなければなりません。

土壌改良材や微生物資材は見落とされがちですが、「天然素材だから大丈夫」と思っていたら実は適合外だった、というケースも意外とあります。資材メーカーに適合証明書を毎年確認する習慣をつけておくと安心です。

消費者や小売業者からの信頼は、栽培の現場から始まっています。

せっかくの有機JAS認証、「取った証明」で終わらせずに、「儲かる仕組み」にしていきましょう。

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