稲作で大切な「地力」の上げ方
稲作で一番大切なのは「地力」。秋の土づくりが翌年のお米の出来を決める
日本の稲作において、収量や品質を左右する最重要ポイント
それが「地力」です。
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地力とは、土が本来持つ“作物を育てる力”のこと。
肥料をどれだけ投入しても、土そのものが元気でなければ、根の張りも悪くなり、稲の健康は長続きしません。特に近年は高温や渇水などの気象変動が激しく、しっかりした根と土づくりの重要性がより増しています。
では、この地力を高めるために何が必要なのか。
答えは「微生物の働きを最大限に活かすこと」です。
地力の源は“土壌微生物”にある
稲作の田んぼは、畑とは異なり、水を張ることで嫌気的な環境になります。
この水田特有の環境では、メタン菌・脱窒菌・嫌気性発酵菌など、特殊な微生物の活動が鍵を握っています。
微生物が稲わらや根を分解し、栄養を循環させることで、肥料だけに頼らない豊かな土が維持されます。
地力の高い田んぼには共通点があります。
- 稲わらの分解が早い
- 根が深く張り、倒伏しにくい
- 微生物が活発で、秋〜冬の間に有機物がよく分解される
- 春の代かき時の泥が柔らかく均一
- 夏の高温でも根が負けない
これらはすべて、微生物活動が健全であることの表れなのです。
秋起こしは“微生物を増やす黄金のタイミング”
稲刈りが終わり、田んぼから水を抜いたタイミング。
実はここが、地力を高める絶好の時期です。
秋は気温も地温もまだ高く、微生物が活発に働けます。
この時期に稲わらや根の残渣を分解し、翌春までに土を豊かに育ててくれるのが微生物の力です。
ここで大きな役割を果たすのが、アルム農材の 「OKY-999」 です。
OKY-999を“秋起こし時に鋤き込む”メリット
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OKY-999は、漢方由来の植物エキスを基盤とした有機系資材で、土壌微生物を活性化させる力に優れています。とくに嫌気性環境でも働く微生物を刺激し、稲わらなどの難分解性有機物の分解をスムーズにしてくれます。
◎ 秋に入れることで期待できる効果
- 稲わらの分解が早くなる
春までにしっかり分解され、代かきが楽になる。 - 窒素の分解と供給が安定する
無機化がスムーズになり、春の初期生育が安定。 - 微生物相が整い、地力が底上げされる
水田特有の嫌気性微生物の働きを助け、土の“質”が改善。 - 根張りがよくなり、夏の高温ストレスに強くなる
地力がつくと、猛暑でも根が負けにくい。
使い方はシンプル。
秋起こし(耕起)の前にOKY-999を散布し、そのまますき込むだけ。
稲わらや株元に触れるように混ぜ込むのがポイントです。
まとめ:翌年の稲作は“秋のひと手間”で決まる
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地力とは、肥料ではなく「微生物が働く土づくり」をどれだけ実現できるかで決まります。
そしてその鍵を握るのが、稲刈り後の秋起こしです。
- OKY-999で微生物を活性化する
- 稲わらを分解する
- 冬の間に土をじっくり育てる
- 春にはしなやかで柔らかい土が完成
こうして作られた土は、翌年の稲をしっかり支え、倒伏しにくく、品質の良いお米につながります。
“稲作は秋につくる”
この言葉を実感するほど、秋の土づくりは大切です。
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座右の名 : 水五則
趣味 : 読書、写真、散歩