健康な土のお話

土が痩せている・連作障害が心配な方へ『五感を使った土の健康チェック方法』1分診断

土のpHやECは正常なのに、
・作物の生育が安定しない
・連作で調子が落ちてきた
・根腐れや生育ムラが出やすい

このような畑の不調は、「数値には表れない土の状態」が原因になっていることがあります。

プロの農家ほど、日々忙しく圃場で働いているからこそ、数値(pHやEC)に頼りすぎて「土の生きたサイン」を見落としがちです。
アルム農材が提唱する「微生物と根の健康」という視点から、「五感を使って1分でできる、土の健康診断」をご提案します。

土の「隠れた悲鳴」を感知する3つのチェック

1.「去年の残渣」の消え方をチェック(微生物の活動量)

去年の土

昨シーズンの収穫後に残った根や茎、あるいは投入した有機物は、今どうなっていますか?

健康: 軽く掘ると、形が崩れて土に馴染んでいる。あるいは「糸状の白い菌(放線菌など)」が絡みついている。
要注意:去年の根が黒く残っていたり、細かくならずに硬いまま残っている。

土が消化不良を起こしています。微生物の多様性が失われ、分解のサイクルが弱まっています。このままでは連作障害の予備軍です。

2.「土の香り」を深く嗅いでみる(菌相のバランス)

少し深いところ(地表から15cm〜20cm)の土を手に取り、鼻に近づけてみてください。

健康:「雨上がりの森」のような、深みのある良い香りがする。
要注意: 腐敗臭(ドブのような臭い)、あるいは「無臭」。

無臭の土は、一見綺麗ですが微生物が少ない「痩せた土」です。また、嫌な臭いがする場合は、排水性が悪く酸素不足で、悪玉菌(嫌気性菌)が優勢になっています。

3.「白いひげ根」の多さと色(根圏環境)

作物の生育中であれば、株元の少し脇を掘って「細根(毛細根)」の色を確認してください。

健康: 真っ白で透明感があり、細かく枝分かれしている。
要注意: 茶色く変色している、または太い根ばかりで細い根(ひげ根)が少ない。

茶色い根は「根腐れ」の初期症状。肥料(EC)が強すぎるか、土中が酸素不足の可能性があります。

プロの裏ワザ:土の「泡立ち」チェック

さらに詳しく知りたいプロにおすすめなのが、コップ一杯の水に土を落とすだけの「団粒構造テスト」です。

  1. 透明なコップに水を入れる。
  2. 乾燥した土の塊を少量そっと落とす。

健康な土: 形を保ったまま、小さな気泡を出しながら沈んでいく。
不健康な土: 水に入れた瞬間、ドロドロに溶けて水が濁る。

溶けてしまう土は、微生物が作る「のり(多糖類)」が不足しており、大雨が降るとぬかるみ乾燥するとすぐに固まって窒息してしまう土です。

数値では分からない、土からのサイン

数値には表れない、土の「呼吸」を感じ取ることが、翌年の増収への近道です。

もし、あなたの畑が無臭だったり、根が茶色だったら……。それは土が、アルム農材が持つ自然の力を求めているサインかもしれません。

関連記事一覧