冬の至福「はっさく大福」- 美味しいハッサクのヒミツ
尾道市の個人宅で実った全くの自然栽培品
ハッサクは現在、和歌山県が全国の68%を生産する主産地となっています。
原産地は広島県尾道市の因島。
1860年頃に、広島県尾道市因島のお寺「浄土寺」の境内で発見された品種で、自然の交配で発生したいわゆる偶然実生(みしょう)。
だからここ備後地方では、ほったらかしでも元気に毎年実る。適地適作そのもの。
今年も「裏年らしくてちょっとの収穫」と言いながら尾道の親戚からのお裾分けをいただき、爽やかな美味しさを有難く堪能しました。
近頃は苦みにも何やらおいしさを感じるようになり、このハッサク特有のスッキリした苦みは何?と調べてみました。
するとその成分の名はナリンギン。
グレープフルーツにも含まれるポリフェノールの一種で、素晴らしい健康効果があるようです。
ナリンギリンの健康効果
◎ダイエット(食欲抑制)効果
◎血流改善(毛細血管強化)効果
◎抗アレルギー効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
また、他の柑橘類同様、免疫力を高めてくれるビタミンCがたっぷり含まれる。カゼの流行るこの季節にぴったり。
柔らかい求肥と白あんに包まれたハッサク
冬の至福「はっさく大福」
この季節、ハッサクは大福に包まれて、ちょっとした地域の名物になっています。これは地域ぐるみの六次産業化ではないでしょうか。
この地域の菓子店ではどこでもたいてい「ハッサク大福」を販売していて、「いちご大福」と共に人気商品となっています。
冬のひととき、暖かいお茶を入れていただく季節の美味は、体にも心にも沁みる、まさに天の恵みですね。
ハッサク栽培のポイントと、適したアルム農材
●ハッサクの収穫時期は12月下旬~1月上旬。
あまり知られていませんが、収穫した果実は 風通しの良い日の当たらない涼しい場所で完熟させるのがポイント。酸味が落ち着いてから食べると一層おいしいです。保管中の乾燥は厳禁です。
●完全に木成りで完熟させたものは3月中旬頃が収穫時期となります。けれど樹には負担がかかるので翌年の結実等に影響する場合もあるの注意が必要です。
●肥料は 新芽の成長が始まる前の3月中頃迄にお礼肥を与え 5~6月頃と9~10月頃の年二回に本肥料「畑の美食」(即効タイプの有機肥料で元肥追肥ほかいつでも使える)を与えます。
●収穫前の落果などが多い場合は、樹勢がついていってないので、摘果してやるか、又は、根回りに「アルム顆粒」や「アルム純」の潅水・葉面散布で、しっかりと根づくりしてやると樹勢を保つことができます。
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